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平塚の花もよう vol.2『ガーベラ農園を訪ねて』

バラ農園に続いて訪れたのは、「湘南マツキガーベラ」です。


代表の松木 寿永さんは、バラの生産者としてキャリアをスタート。 しかし、今から25年前(2000年)、あるガーベラ生産者との出会いをきっかけに、ガーベラ専業農家へと転身しました。


「色が鮮やかで豊富。品種もたくさんあって面白そう。」


そう感じて飛び込んだガーベラの世界。今や県内一の敷地面積を誇るガーベラ農園となっています。また、花の展示や普及に取り組む「平塚市園芸協会花き部会」の会長も長年勤めています。


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ガーベラに適した環境づくりに、努力を惜しまない

ハウスの中を案内していただくと、ユニークなガーベラの名前が次々と耳に飛び込んできました。

スパイダーバンブー、パスタロサート、パスタカルボナーラ、ジュリア、ノノカ、イギー。


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まるで人の名前やパスタメニューのような、ユニークな品種名が並びます。そして、咲き方も、花形も、色も、ひとつひとつに個性があり、そのバリエーションの豊富さには本当に驚かされました。


「平塚は温暖な気候なので、比較的ガーベラが作りやすいですが、パスタロサートなど、育てるのが難しい品種もあります。一つ一つのガーベラに適した環境をつくってあげることが大切。日々の管理が重要なので、あまり旅行も行かないかな。」と、松木さん。


ガーベラが病気にならないよう、湿度と温度の管理を徹底。ハウスにしっかり光が入るよう確認し、光が強すぎる場合は遮光する。そして、まずは健康な葉っぱをつける。


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こうした長年の経験値をもとにした丁寧な環境づくりが、花びらは厚く、色はしっかりとのり、元気で大きなガーベラが育つ秘訣なのだそう。


収穫平塚の花農家は、一人一人が職人気質

「苗を植えて、どんな花が咲くかを想像して、咲いた花を市場に届け、お花屋さんやお客さんに喜んでいだける時が、一番嬉しいですね。」と松木さん。


松木園芸のガーベラは、色の美しさと花持ちの良さが市場で高く評価されていますが、その背景には、松木さんの職人気質の一面もありました。


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「綺麗な花を作るのは、当たり前。お客様が必要な時期に、欲しい花を届けるのがプロ。そのためには、やはり技術的に腕を上げることが大切ですね。平塚は、個性とこだわりの強い生産者が多くて、一人一人が職人気質。みんなこだわりを持って、花を届けています。」


ハウスの中で力強く、そして個性を持つ美しい花々。その源には、平塚の花農家が注ぐ、熱い情熱と長年培った技術力がありました。


次回は、取材を経て生まれた”平塚の花もよう”について、ご紹介いたします。


文:テキスタイル研究所Casa de paño 









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